HISTORY OF AREA 24 24区略歴

<03:1979>
●シルバー事件

「カントウ型NGO三派の対立戦争」
(非営利広域活動団体)
議員代表制に基づく市場経済主導型社会主義国家・カントウは、行政規制による経済活動の行きづまりにより疲弊していた。
法人税収入の低下、個人消費の低下は、行政府の弱体化に繋がる、徹底したロビーイング活動、個人への通信活動も武器に、非営利組織として活動していたFSO/TRO/CCOの三派は、次第に政治・行政への発言を強め、ついに1979年3月、「直接行政制度」が導入されるにいたった。

これは、「ゴミの分別収拾から、治安までのボランティア化」を意味した。だが、新たな問題に発展する。三派の活動源は多種多様な企業献金や個人献金を財源としていたため、企業間の対立が、そのまま各派の抗争へと発展したのである。

時間の経過と共に、FSO対TRO/CCO連合の様相を呈した。TRO/CCO連合執行委員会ナカネ ギンジは、討論会収録に向かったTTV局 玄関前にて、暗殺された。鋭利なチューブ状の金属による刺殺であった。容疑者はFSOが差し向けたウエハラカムイ、カムイは、TRO/CCO連合の機密本部テレビ塔を襲撃、幹部10人を殺害、現場に駆けつけた、広域捜査団特別捜査官クサビテツゴロウが、ウエハラカムイを確保。単独犯行、依頼殺人と推定されたが、依頼主は不明のままである。

TRO/CCO連合幹部が高齢者だったことから、後に「シルバー事件」と命名された。ウエハラカムイは、社会への影響を考慮し、名前だけがマスメディアに載った。

<01:1980>
●「24区」、国家経済行政特別自治区として国家承認。

<02:1980>
●初代「24区」区長にハチスカカオルが任命される。

行政機関は、無用の対立をさけ、旧TROを中心に中心局/財政局、旧CCOを中心に環境局/資産運用局が運営される。

だが、警備警察局については、中央警察部――凶悪犯罪課(旧TRO派)公安警察部――非公安課(旧CCO派)の二派が混在する組織となる。

<04:1980>
●国家経済行政特別自治区「24区」入居開始

特別税制エリアとして、居住区民を全国から公募。約8万人の住民が選出される。抽出基準は、学歴・収入・無宗教の三つの要素に基づく。

●第一次シェルターキッズ計画

10代の生命力/生存力の低下に危機感を持ったTRO/CCO連合 執行委員長ハチスカが行った危機管理能力の増強化策、約1440人の2歳男児が参加。参加男児には、小中高校の学費免除が適用された。

<04:1984>
●第二次シェルターキッズ計画

第一次計画とは異なり、約100名の2歳男児が2年に渡り、行方不明となる集団誘拐事件。幸いなことに、ほぼ全員が1986年に無事保護される。22%が優秀なる生命力と高度な危機管理能力を保持する。

<11:1990>
●凶悪犯罪課設立

首謀者は、コトブキシンジ。設立メンバーはクサビテツゴロウ、モリカワキヨシ、イシカワシゲオ、コバヤカワサワの4名。

<02:1991>
●「ランニングオフ」

クサビとイシカワ担当。凶悪銀行強盗との戦い。

<11:1992>
●「ロイヤルナイン」ツバキ組抗争

凶犯課初代女性捜査官コバヤカワサワがツバキ組織員アライケンタと刺し違えたこの事件は、凶犯課とツバキ組の全面抗争に発展した。凶犯課生え抜きのイシカワシゲオがツバキ組組員アライケンタに殺害されたのを発端に、クサビとモリカワは復讐鬼となって、ツバキ組長を追いつめる。ツバキのケジメで、事件を収束した。

<12:1994>
●「パワーガール」

コダイスミオが凶犯2課に配属、スミオの初担当事件。東側のテロリストとスミオのロマンス。

<12:1996>
●「スティルタウン」

クサビとモリカワが中心にスラム化した地域を遮断、一斉処分を行う。青年犯罪グループのすべてを壊滅した。

<10:1997>
●「ムーン」

女子校生連続殺人事件を追う。担当はナカテガワ。多発した猟奇的犯罪は学校長によるものだった。

<07:1998>
●「ガスキッズ」排気ガス連続殺人事件

閑静なベッドタウンに産業トラックが入り込んだ。数ヶ月経った後、小学生が次々と変死。そして、トラックのドライバーが猟銃で殺されるという事件が起きた。クサビとスミオは現場に急行。犯人は自首してきた。その男は、変死した小学生の父親だった。

<01:1999>
●「プレ・ルナティック」

相次ぐ女子高生連続殺人事件、事件が再生した。クサビが拳銃を持った不審者と遭遇する。

◎「#0 ルナティック」以降-------------------------------------------------------

<05:1999>
●「アフターカムイ」コピーキャット

「#1 デコイマン」直後に起きる事件。カムイは手口と同じ犯行は続出。スミオとハチスカが共同捜査。ある国立大学学生が捜査線上に浮かんだ。

<010:1999>
●事件再生

カントウ国家経済行政特別自治区「24区」は、人口の増加にともない、5つのエリアに細分化されている。

かつて、公募により入居した住民には、8割の低収益者層と2割の高収益者層の経済階層が発生している。階層間の最も著しい対立、反感の構図は、収入格差ではなく、情報発展途上層と先進情報との確執である。

犯罪発生件数は著しく増加し、報道情報番組、通信情報網を媒介して伝播する。

人口10万人。区長ハチスカは5期目を迎える。

中央警察――凶悪犯罪課は、伝染性凶悪犯罪を即時抹消する組織である。

◎「#5 ライフカット」以降---------------------------------------------------

<2000~>

●「ラヴァーズ」ポニー&クライド――クサビとコウサカとサクラ担当。

●「モンド アンド ランド」――次回作予定。クサビは娘のトリコと避暑地にバケイション。そこで、モンドスミオという男に会う、スミオ・・・クサビはある男を思い出した。

●「ハイエナショット」ヒットマン・ハラゲンイチロウ――架空のヒットマン、ハラゲンイチロウが実存した事件。姿は見えず、巨悪を狙うその犯行は現実に現れた。クサビとスミオがハラの正体を見破る。

●「ライフ アンド マネー」 ――スミオとコシミズ担当。

●「アニマル ハンティング」――クサビとサクラとスミオとコウサカとコシミズ担当。

●「ドアロック」――クサビとスミオとコウサカとサクラ担当。

●「エンジェルX」――スミオ担当。

●「トリプルキッス」――サクラ担当。

●「カットドクター」――サカグチとクサビとサクラとスミオとコウサカとコシミズ担当。

●「コール」――クサビ担当。